- Natsumi - Birh Educator
掲載コラム(9) よくあるご質問(1)
第九回: よくあるご質問(1)
サンフランシスコ・ベイエリアの情報誌、J-Weeklyに毎月連載しているコラム(Happyままガイド)
です。
このコラムでご紹介しているヒプノバーシングは、Hypnosis(催眠=深いリラクゼーション)のテクニックを使って、自然でお母さんと赤ちゃんにやさしい出産をするためのプログラムです。今回から2回に分けてヒプノバーシングに関してよくあるご質問とその回答をご紹介したいと思います。
(1)ヒプノバーシングにはどのようなメリットがありますか?
お母さんにとってのメリット
エピデュアル等の麻酔を使うことなく、痛みの少ないナチュラル出産ができる
お母さんと赤ちゃんの心と体にやさしい、おだやかな出産ができる
出産に対する不安や恐怖心がなくなり、自信をもって出産に臨める
帝王切開の確率が大幅に低くなる
会陰切開の必要性が低くなる
お産がどのような流れになっても落ち着いてリラックスし、コントロールを保つことができる
通常よりお産が短くなる
産後の快復や授乳がスムーズになる
赤ちゃんにとってのメリット
麻酔や人工促進剤等、薬品の影響を受けることなく健康に生まれて来ることができる
出産時のトラウマを経験することなく、おだやかに生まれて来られる
(ヒプノバーシングで生まれてきた赤ちゃんの多くが、おだやかな性格で母乳をよく飲み、よく寝ることが報告されています。)
お父さんにとってのメリット
出産における重要なメンバーとして、お母さんと赤ちゃんを心身ともにサポートすることができるようになる
自信を持って出産に立ち会うことができる
(2)どんな人にヒプノバーシングが向いていますか?
ヒプノバーシングは初産の方にも、以前出産したことのある方にも向いています。
初めての出産に不安を抱えている方、また前回よりも良い出産経験にしたいと思っている方、そしてよりおだやかで自然な出産経験をしたいと思っている方・・・
もしあなたが妊婦さんで、痛くて苦しい出産をしたくない、必要以上に医療や麻酔薬に頼りたくない、と思っているとしたら、ヒプノバーシングはあなたに最適です。
また、前回帝王切開された方や、高齢、持病などのためハイリスクと診断されている方でも、自然出産の可能性を高めることができます。結果的に帝王切開になった場合でも、ヒプノバーシングのリラクゼーションやイメージ法を使うことで、術後の快復が早くなる、といったメリットがあります。
(3)ヒプノバーシングを使うと必ず無痛の自然出産ができますか?
ヒプノバーシングは、必ず痛くない出産、ナチュラルな出産ができることをお約束するものではありません。場合によっては医療の助けが必要になることもあります。
クラスで学ぶテクニックを練習すればするほど、おだやかな自然出産ができる確率が高まります。
アメリカでは、全体の32%が帝王切開で出産していますが、HypnoBirthingを受講したお母さんの帝王切開の割合は17%と、半分近くになっています。 また、アメリカでは全体の71%がエピデュアル(Epidural/硬膜外麻酔)によるいわゆる無痛分娩をしていますが、HypnoBirthingを受講したお母さんでは23%となっています。
もし帝王切開など、お産が予想外の流れになったとしても、ヒプノバーシングで学んだことが無駄になることは決してありません。お産がどのような流れになっても、リラックスしてコントロールを保つことができ、術後の快復も早くなります。
逆子の場合も、Hypnotherapy (催眠療法) によって向きを変えられる可能性が高いという研究結果が出ています。ぜひご相談ください。
(4) 妊娠後いつごろからクラスを受講するのがよいでしょうか?
予定日近くなってから受ける方もいらっしゃいますが、受講後に練習すれば練習するほど、成功率が高まるため、妊娠20週から30週の間がお勧めです。早めにスケジュールを立てられることをお勧めします。